28歳男子が、少女漫画誌「FEEL YOUNG」を一年読み続けて思ったこと!2013夏(前編)

これまで買ったFeel Young
これまで買ったFeel Youngたち・・・派手や

早いものでFEEL YOUNG(以下フィーヤン)を読み始めて一年経った。
27歳だった僕は28歳に……歳を重ねるって…いいですよね!!!

んなことはさておき、2013年8月号までの展開を読んだ、感想を書きたいと思う。長くなりそうなので、前編後編にわける。

まずは僕が個人的に気になっている作品について、個々に触れていこう。
ついでなので僕の独断で五段階で星の評価をつけようと思う!3つの視点を用意してみた。
①男性が読んで面白い度(星が多いほどおすすめ)
②恋愛マニュアルに使えそう度(星が多いほど使える。少ない場合は真似しないで欲しい笑 言っとくが基本使えないよ笑)
③好き嫌いがわかれる度(星が多いほど好き嫌い分かれる)

・「アヤメくんののんびり肉食日誌」 町麻衣
以前フィーヤンで「はしっこの恋」を連載していた町麻衣さんの作品。
正直はしっこの恋は、素朴な内容故にか、そこまで来なかったのですが、このアヤメくん〜は面白い。
まず大学の生物学科で骨とかの研究してるって設定が面白くて、それがストーリーにも存分にいかされてる。イイ骨してるわね→触るとかヤラしくない状況からヤラしい感じへの導入にピッタリだ笑
あとはアヤメくんが不思議な男の子で、キャラが面白い。
男視点だと思うけど、文化系男子でイケメンでちょっと頼りなくてって設定は、ジャンプ系漫画の 「I’s」で言えば何故かモテる主人公に位置すると思うんだけど、アヤメくんは適度に意中の椿先輩からは相手にされない。しかも既に肉体関係もありながら そこから案外、安易に発展せず、現在(2013年8月号)に至るわけだが、なるほど、進展が気になってしまう。
男としてはアヤメくんの、どストレートで行動的な部分(多分イギリス帰りっていう設定だからか)を羨ましく感じるし、普段は気の強い椿先輩もそこに押されてしまう。
要はアヤメくんは天然系肉食ゆえに、相手のイエス、ノーの選択肢を待たずしてイエスorイエスで踏み込み、しかも拒否されてもほとんど凹まないし、急に待ちぶせ作戦や手紙作戦など戦法に優れた男である。
すなわち、この漫画をよくよく読むと、恋愛下手な男子は、いかにしていい女を落とせばいいかわかるという、実はとても親切な漫画なのだ…と思う笑
僕としてはこの作品は急上昇株である。
①☆☆☆☆ ②☆☆☆☆ ③☆☆

・「青の糸 赤の三角 白い夢」 いがわうみこ (8月号で最終回)
同誌で「あれがいいこれがいい」を連載していた、いがわさんの作品。
あれがいい〜のときからこの人の漫画なんか変だと思っていた。セリフやコマがなんか直感的で理解しづらいんだけど、独特の間があって面白かった。
それにキャラもみんな弾けるような若者もおらず、引っ込みがち。言いたいことを言い合わない。 言えないんじゃなくて、言わないという感じ。ポイズン。
で、青の糸〜だが、連載が進むにつれて独特のエッジがなくなっていくのを感じた。なんか、いわゆる独り言多い少女漫画っぽくなってしまい、柔い空気感が漂う。
主人公の自分から何も行動しない感に苛立ちを感じ、運命を掴み取ると言うよりも転がされてるばかりストーリーに消沈してしまった。それと物語の序盤から最終話までの時間的スパンが長く、置いていかれる感じは否定出来ない。
しかしながら高校生時代から社会人になっていく過程の中で、描かれる人物像及び人物に対する外部からの評価の変遷は、共感できる部分が多く面白い。
特に女性陣よりも武富と好胤という男性キャラクターの成長は、それぞれが進んだ道とも関わっており、嫌でも自分を重ねてしまうと思う。
①☆☆☆ ②☆☆ ③☆☆☆☆

・「BET.」 山崎堂々 (8月号でまさかの最終回)
まさか今月で最終回かよ!と突っ込んでしまった。色んな設定あったしもっと先が読みたかったけど、これ、打ち切りなのかな…。
僕は面白かったんだが、女性受けがいまいちだったのかもしれない。将来に悩む男を見せられるなんて現実だけにしてよ!みたいな笑
男子からすれば恋愛に悩んでばかりの女子なんてみたくもねーわ!の裏返しかも。
①☆☆☆☆☆ ②☆☆ ③☆☆

・「&-アンド-」 おかざき真里
言わずもがなのフィーヤン代表、正統系アラサー向けエモ女子漫画。(という名の超個性派ですわ笑)
とりあえずぐわんぐわんする笑 僕は伊勢丹の1階の化粧品売り場の香りや美容部員さんの、女!って感じが嫌いじゃないんだけど、あれが嫌いな男の人、多分ムリ笑
僕は良くも悪くも毎号読むのに疲れる。世界観に持っていかれる。
でも逆に言えば世界観が強くてパワーはすごい。ただ、もう一度言うと…疲れる。
主人公の薫はよくよく考えたら相当な女だ。男の人の気持ちに鈍感で、逆に他人の少しの変化に過剰に反応して妄想劇場を繰り返す。
しかし普段人前では毅然としている風で、ポジティブに生きようとしているし、愛想がいいもんだから男が寄ってくるんだけど、強い男じゃないと生気を吸い取られ屍と化すだろう笑
恋人で医者の矢飼に認められたくて、色々なことに頑張るのだけど、そんな女ってどうなの?
おかざきさんの「サプリ」では、色々仕事と恋に右往左往してたら強くて自立できる女になりましたって展開だったけど、今回もそういう方向性なのかな?そして一年読んでみたところ、とりあえず右往左往、行ったり来たりを繰り返してる模様笑
①☆☆☆☆(ある意味) ②☆ ③☆☆☆☆

・「トラップホール」 ねむようこ
最近BeeTVでドラマ化された「午前三時の無法地帯」でお馴染みの、ねむさんの最新作。
彼氏から婚約破棄された主人公のハル子が、逃避した先の東京で、演劇をやっている歩と知り合い、今は歩のことが好きなイケメンの槇という男と何故か一緒に暮らしている状態。槇は現状ハル子を恋愛対象に見てないし、お互いに相談しあってるんだけど、その女子的な天国設定なんなの笑
絵もそうだけど、状況の割にタッチが爽やかだから読んでて気持ちいい。
しかしねむさんの漫画に出てくる脇役たちはホントにおもしろい。午前三時シリーズはパチンコのデザイン会社での話だったから、個性的な人が多いのもうなずける。今回は普通系のハル子に対して、劇団員たちという組み合わせによってストーリーに変化があって、コミカル。ねむさん、脇役描くの好きそうだな笑
ちなみに「&-アンド-」同様に連載から一年経った今も相当ハル子は右往左往してる。
①☆☆☆☆ ②☆☆ ③☆

・「今日も渋谷のはじっこで」 平尾アウリ
ハイティーンから20代前半の男女が渋谷を舞台に織り成すオムニバス漫画。
若さ故の身近な人の中での小さな世界が、人物達を苦しめ、葛藤させる。答えよりも葛藤そのものに主眼が置かれ、強がりが誤解を生み、ディスコミュニケーションが起こる。
一見するとメンヘラっぽい主人公が多いけど、妙にリアルだし、格差社会で生きる苦しさみたいなのが紛れ込んでいて、僕は面白い。
絵柄がもっと若い子向けの雰囲気だが、このなんとも壊れそうな雰囲気がストーリーに合ってる。個人的に好きな作品。
①☆☆ ②☆☆ ③☆☆☆

・「ひばりの朝」 ヤマシタトモコ
遂に完結。中学生のひばりは父から性的虐待を受けていたが、それが学校に広まり、誰にも言えず追い詰められていく。
酷くて救いのない話だけど、ヤマシタさんのコマ割りや視点の変化が映像的ですごい。
行間ならぬコマ間を読めって事も言えるし、コマそのものと文字のバランスが詩的。
しかし最後の最後が解せない、十回ほど読んでも解せない。。でも最後の方のひばりのおかあさん?の着てる服が僕的に超秀逸だった。あの服を描くセンス…
①☆☆☆☆ ②☆ ③☆☆☆☆☆

・「いとへん」 宇仁田ゆみ
ヒラタの営む洋装店に見習いとして働くようになったななこ。
二人が洋服直しなどを通してどちらかと言うと人情的な話が展開されている気がする。
布も服も糸からできてるけど、糸って様々な物を結ぶものだし、この題名の「いとへん」もそういったニュアンスが込められているような気がする。
①☆☆☆☆ ②☆ ③☆

・「夏雪ランデブー」 河内遙
最近アニメ化された作品。番外編が不定期で連載中。
本編では主人公の葉月が、花屋の女主人の六花に惚れて、元旦那で幽霊の島尾と体を交換してしまう話だったが、番外編は島尾の過去に焦点を当てて、幼馴染との交流や六花との出会いが描かれている。
本編では島尾の純愛?が暴走し、結果として葉月と六花の気持ちを確かめる方向になったが、番外編では、ひねくれた島尾がなぜそうなっていったのかを垣間見させつつ、生と死を見つめて柔らかくストーリーが進む。
しかし、読者、そして島尾自身は自分が死ぬであろうことを知っているわけで、その前提で読むもんだから、物語の見え方や、細かいセリフの一つ一つが未来への儚さを感じさせる。
ほとんど虚無的に構えている島尾だが、どこかで未来を夢見ているし、死と隣り合わせで生きている以上、生きるということに対してより普通の人より切実になるわけで、毎回なんだか苦しい気持ちになる。
見えないだけで世の中には、死に直面してるひとはいるわけだし、その存在自体は珍しくないはずだが、詳細な過去や経験を僕らが追体験していくことで生命の持つ尊さを感じられる。宮台真司的に言えば病人という存在自体は代替可能だが、その経験と周囲との関係性でいえば代替不可能な存在で、島尾の魅力は生命の不自由感からくる植物に対する無償の愛なのかもしれない。
①☆☆☆☆☆ ②☆☆ ③☆

 

さて、人気作家さんやベテラン勢関係なく、つらつら書いたけど、後半に続く。。

 

 



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