お金はゴミのためじゃなく、笑顔のために使えば?

先日、オタキングこと岡田斗司夫さんが同志社大学で行った

「私たちは生涯、働かないかもしれない」

という講演を聴きました。

これがとても面白かったので、是非皆さんにも見てほしいと思いました。
MP3でも公開してあるので移動中など暇なときにIPhoneとかで聴くのもいいかと思います。

内容は主にインターネットがもたらした働き方、考え方の変化と、
現代に生きて行くことを柔軟に捉えようとする試みについてです。

ストレートに言うと、
・就職(就職活動含む)の終焉
・お金でゴミを買うな
・頼れる優しい人間に敵うものなし
てな感じで僕は受け取りました。

講演は長いので、岡田さんのブログのまとめた文章を読むだけでも面白いと思います。

まぁ、僕自身も就職第一主義なぞクソくらえと思っていた節があり、共感できた部分が多かったです。
いや、したい人はすればいいし、様々な企業に人材が投入され競争されて行くことで経済は成り立っている部分は、もちろんありますが、そうじゃない生き方も死ぬほどあるぞ、ということなんです。
僕自身フリーランスに片足突っ込んでるので(昔は全身突っ込んでた)、そしてそういう生き方が楽しいので文句はないです。
フリーランスは不安定と言われるけど、じゃリーマンショックとはなんだったのか?大企業でもいつでもつぶれる時代です。
ただ、企業の良いところは、基本的に自分で仕事を引っ張ってこなくてよく、基本的には「作業」をしてれば良い訳です。
仕事とは他者とのつながりで生まれるものです。その他者を既に用意してくれている、それが企業、大企業はそのつながりが甚大であるということではないでしょうか。
フリーランスはそれを見つける作業も自分でやる、ただそれだけのことです。
でもそこが面倒で無理だと思えば会社で働けば良いと思います。無理するよりその方が多分幸せだとも思います。

まあ何するにしてもあらゆる可能性と、野心を持ってみんなが生きている方が僕は好きなので。

そういえば農業なんてそもそもフリーランスです。
しかしJAによくも悪くも囲われ、形の悪い品は良くないとマインドコントロールされた人民によって、多大なロスを出させられているのが不憫です。
実家でとれた(実家ではちょっとした畑を借りて親が野菜などを作っています)野菜は形こそ色々だけど、まずいと思ったことはないです。
それに大量に穫れすぎた時はご近所さんに配り、結果お返しをいただくこともあり(期待してる訳じゃないよ)そういうのにあこがれもあります。

市場に出せない野菜を速攻でネットマーケットでさばく、アマゾンの生鮮野菜バージョンみたいなのあったらええなぁ。。野菜にもよるけどできなくなさそう。

なんか凄く話が飛んでますが、あとは金でゴミ買うな、です。
その名の通り、安いから欲しいからといって結果ゴミを我々は買っていないか?ということです。
精神衛生上買い物は有効ですが、たとえば買いすぎてあふれかえった洋服になんだかな〜みたいな感情を抱いたら最後、それはお金にたいしてなんだかな〜と思っているようなものではないか、ということです。
でも金をただアホみたいに貯めるのもアホなのかもしれません。
他人に使って、その人が喜んでくれる、そういう瞬間を買った(言い方悪いね笑)方が本当の意味で精神衛生上良いのかもしれません。
でもそのときなにも顧みてはいけないとは思います。
奢ったから仕事が取れる、セックスできる、偉そうにできる…あくまで利害を買うんじゃなく、気持ちだけをやり取りしたいものです。

なんか話が逸れ倒してしまいましたが、そんなこと思う講演でした。


演出の勉強

題名の通りなんだけど、演出(特に俳優とのコミュニケーション)を勉強する事がとても大切だと最近思っている。

今更何を当たり前の事をと思われてしまうけど、ここで言いたい勉強って言うのは、
きちんと温故知新し、論理と実践に向き合うという事だ。

僕がいた日本大学芸術学部の監督コースでは、例えばスタニラフスキーなどの演技の理論書を一度もきちんと教わる事なく、カット割りのオーソドックスなどの、ある意味べたな授業もなく、あくまで個人が個人のレベルで独自に習得して行く、というような形式だったように思う。(授業としてはたまにあるのだけれど、たまに)

しかしながら、演出における俳優とのコミュニケーションなどの方法論は、著名な演出家が書いている本を読むと毎回目からウロコのような現象に陥る。
なぜこういったとても大切な事を、基礎教育として徹底的に実践してかないのか、逆に不思議でならない。
自分は独自の演出があるので、という若者がいたとしても、その前に基礎や心理術をふまえた上で崩せばいい。それにある意味で時間勝負なところがある映画やドラマの現場で、自分の演出方法が通用しなかったらどうする?俳優のせいにするのか?時間のせいにするのか?そして惨めな作品を作って最低な評価を食らっても何も言い訳などできないはずだ。

引き出しを持っておく事はとても大切だし、まして演出はコミュニケーションからしか生まれない。そういう意味でも僕はまず、基礎体力のような演出方法をきちっと学んでおくべきだと、最近感じている。

まぁ昔から感じていたのだけれど、今回映画を撮影して、
明らかに大学4年のときの方が、俳優との関わり方とか勉強していたし柔軟だったと感じて、わりと演出の基礎たる引き出しが足りないという、苦い経験をしたからだ。

という訳で、今読んでいる

「演出についての覚え書き 舞台に生命を吹き込むために」著者:フランク・ハウザー/ラッセル・ライシ フィルムアート社
とても簡潔でわかりやすい良い本だった。

「演技と演出」「演劇入門」著者:平田オリザ
これもまた違った切り口だが論理的でわかりやすい。

こういう知恵が数百円から数千円で買えるのはとても有益だ!
他にも色々あるけどまた今度(もうないかも)


ヒーローショー!!!

最近日が早い。今日は雨である。

さてこの前遅ればせながら、DVDで井筒和幸監督の「ヒーローショー」を観た。(ネタバレあります)

ジャルジャルの二人が主演で、特に福徳がいい味出していた。
後藤は慣れない関東弁に苦しんでいるようで、芝居に集中し切れてない感じがかわいそうだった。
関西人が慣れないうちに関東弁で芝居するのは結構大変だと、経験から思う。
だいたいイントネーションが飾り物で気持ち悪い=自分のコンテクストになってないから感情が同居してこない。

しかし今回井筒さんの映画観てめちゃくちゃ良かったのは、衣装の選びと、人物造詣の凄さだ。
とにかく東京と山梨と千葉、それぞれのどうしようもない都市感を画に体現させつつ、
エキストラを含む登場人物の(というか下手したら脇役の方が)衣装のセンスがやばい。

どんだけ人物観察してるねん!と突っ込み入れたくなった。
ラスト近く、たいやき屋にたいやき買いにくる近所の中学生が、ぼろいヘルメットかぶって
半袖の体操着を肩までまくって、長いジャージのズボンを膝までまくっているスタイル。
あかん、自分の中学時代とそっくりやんけ!田舎にいるいる!と、言う具合に
ディテールが一々考えられていて、一瞬で人物の背景を浮き彫りにさせているのだ。

そういうディテールの細かさの積み重ねが、どこにも行き届いていて面白かった。
チーフやセカンドの助監督さんもきっとすごい手練なのだろう。

最近の日本映画のそういうディテールの甘さは、結構あって、もちろん自分も含めて反省すべきだと思う。
予算も製作期間も縮小されては身動きとれないという映画が、どこで有名になったか知らん若手監督の最初の作品だと、その後の作品にも
悪い影響を与えるのは必然だと思う。
そういうものは人間観察と想像力の積み重ねであり、神々は細部に宿るワケだから、とても大切にしたいものである。

さて、そういうとこ反省しつつ、現在製作中の自主制作映画の編集作業に戻る次第です。。


要町で東京ネジさん

昨日、東京ネジのカフェ公演を観に行きました。

要町の「なんてんカフェ」というところでのオープンなお芝居。
要町はじめまして。

宮沢賢治の「手紙」と高野文子の「奥村さんのお茄子」を原案にした二本立てで、
どちらも過去と記憶をたぐる旅のような寓話で、僕はとても引き込まれた。

僕はどうやら多義的で、解釈を観るものに考えさせる手の芝居が好きなようだ。
だってストーリーや結論が一本なものって面白くないでしょ?
演劇のすごいところは、同じ空間上、人物上に複数の次元や時空をリアルタイムで含ませて表現できるところだ。

表現できるというか、あくまで観客の想像力で補完しやすいようにし、それらを表出させることができるってことかな。

小説の映画化はたいていつまらなく感じる一つの原因は、小説を読んだときに
自分の想像した世界観を、映画が超えられないからだ。
映像において想像に勝るものを作り出すのはとても難しい作業だと思う。とくに人物像とかね。

演劇では一つの契約として、舞台の前半に、変容する世界を観客に認知させ、
享受させることがうまくいけば、とても広がりのあるものにできると思う。

映画はその辺が難しい。映像はあるものは「ある」として映り、ないものは映らないから「ない」という二手にわかれ、それ以外の想像は、なかなか認識してもらいづらい。代わりに映っているモノに、感情が、ストーリー上の意味を付加させるのだが。

つまるところ多義的な、重層的な展開を映画の中で構築できれば、それって楽しいに違いない、という話です。うん、たとえがないからわかりづらいけど。

さて、カフェも古民家的な落ち着きがあって、とてもいい場所でした。
なんぶせんべいもおいしかったです。

また次回の東京ネジさんの舞台楽しみにしてます。